E-learning アドバンス編 第2回

家族・当事者が、自助グループにつながること

今回取り上げること

家族・当事者が、自助グループにつながること

世間体などを超えて、まず家族が自助グループなどの相談機関に、つながりましょう!さらに本人にも自助グループに行くように(続けるように)伝えましょう。

自助グループや、その手法を用いた中間施設

<自助グループ>

自助グループとは、「同じ障害や苦痛を抱いている個人が自分の問題を自分自身で解決するための相互扶助を目的として、自主的に結成し、しかも専門職から独立した活動を展開している集団」である。これらは定期的に集まって、ミーティングを行うことで回復を助け合っていくものである。

  • 当事者用:GA(Gambling Anonymous)
  • 家族用:ギャマノン

<回復施設>

居住型の社会復帰施設であるが、これらでもGAと同じ形式のミーティングをその施設の中で行っている。

GA(ギャンブラーズ・アノニマス)

  • 「ギャンブル依存症者の匿名の会」を意味する。
  • どんな宗教・政党・組織・団体にも縛られていない。
  • GAのメンバーは,地位や職業から離れ,1人の人間としての交流を行うという意味で,アノニマス・ネームで呼び合い、そのスタッフは,全て依存症からの回復者である。医学的障害の治癒のみならず,身体,心理,社会,スピリチュアルな次元における全人的な回復を目指すものである。
  • プログラムの中心は、各地で定期的に開催されるミーティングと12ステップにある。ミーティングでは、基本的に「言い放し、聞き放し」の原則で自分の体験を自由に語り、他のメンバーはこれをひたすら聞く。聞くことや自らの感情をはき出すことそのものが大きな効果をもたらしている。回復に方向付ける指標が12ステップで、各ステップに自分の体験を照らし合わせて考え、行動を変えていくことで回復の段階を確かめながら進んでいくことができる。

ビデオ:自助グループの有用性(当事者)

12ステップ

  1. 私たちはギャンブルに対して無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた。
  2. 自分を越えた大きな力が、私たちの考え方や生活を健康的なものに戻してくれると信じるようになった。
  3. 私たちの意志と生き方を自分なりに理解したこの力の配慮にゆだねる決心をした。
  4. 恐れずに、徹底して、モラルと財務の棚卸しを行ない、それを表に作った。
  5. 自分に対し、そしてもう一人の人に対して、自分の過ちの本質をありのままに認めた。
  6. こうした性格上の欠点全部を、取り除いてもらう準備がすべて整った。

12ステップ

  1. 私たちの短所を取り除いて下さいと、謙虚に(自分の理解している)神に求めた。
  2. 私たちが傷つけたすべての人の表を作り、その人たち全員に進んで埋め合わせをしようとする気持ちになった。
  3. その人たちやほかの人を傷つけない限り、機会あるたびに、その人たちに直接埋め合わせをした。
  4. 自分自身の棚卸しを続け、間違ったときは直ちにそれを認めた。
  5. 祈りと黙想を通して、自分なりに理解した神との意識的な触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた。
  6. 私たちのすべてのことにこの原理を実行しようと努力を続け、このメッセージをほかの強迫的ギャンブラーに伝えるように努めた。

「平安の祈り」

神様 私にお与えください

変えられないものを受け入れる落ち着きを

変えられるものを変える勇気を、

そして、その2つを見分ける賢さを

ギャマノン

  • ギャンブル依存症本人のために自助グループGA(ギャンブラーズアノニマス)があるように、ギャンブルの問題の影響を受けた家族・友人のための自助グループがギャマノンです。
  • GAと同様にプログラムの中心は、各地で定期的に開催されるミーティングと12ステップにある。ミーティングでは、基本的に「言い放し、聞き放し」の原則で自分の体験を自由に語り、他のメンバーはこれをひたすら聞く。
  • グループミーティングについて:全国の借り会場で、多くは週1、2回程度開催されています。
  • 参加は無料で、匿名で本名や身分を明かす必要はありません。ミーティングで聞いた他人の情報を漏らす事もしません。

ビデオ:自助グループの有用性(家族)