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ギャンブル依存症Q&A

本人からの質問

  • 「愛好家」と「依存症」の違いは?
  • 愛好家の場合は、自分が決めた予算の範囲で、勝っても負けても楽しめます。ところが依存症になると予算を決めたり守ったりできない、勝っても負けてもさらに賭けたくなる、などの特徴があります。くわしくは、ギャンブル依存症のセルフチェック『LOST』をしてみてください。
  • 「依存症」って治るの?
  • 依存症は回復できる病気です。回復プログラムによって「ギャンブルをやめ続ける」ことができるようになります。GAなどの自助グループに行ってみると、回復し続けているロールモデルに会うことができますよ。
  • 病院やクリニックで治療するの?
  • ギャンブル依存症は必ずしも診断が必要な病気ではありませんが、もちろん医療機関でも、診断、回復プログラムやカウンセリングを受けることができます。但し依存症は生涯に渡ってリハビリが必要です。医療だけでなくGAなどの自助グループも併用してみて下さい。また、うつ病や双極性障害、統合失調症などの精神疾患が併存している場合はまず医療機関を受診されることをお勧めします。
  • 自助グループ(GAなど)は何をするところ?
  • ギャンブルをやめたいと思う人の集まりです。週に1回程度、グループで「ミーティング」を行い、「言いっぱなし聞きっぱなし」でそれぞれの気持ちを話します。「やめられない」「つらい」など、心の奥にしまっていた感情を話したり、12ステッププログラムに取り組むうちにギャンブルしなくてもいられるようになっていきます。また何年もギャンブルをやめ続け輝きを取り戻している人の姿を見て、自分もそうなりたい、なれるかもしれないと前向きな気持ちになっていきます。
  • 借金で苦しい。どこに相談すればいい?
  • 借金の問題は、弁護士や司法書士に相談できます。しかし、まずは依存症からの回復を始めることが先です。借金やお金に対する認知のゆがみ、考え方のクセをつきとめないと、再び借金をしてしまうことがあるからです。
  • 家族が口もきいてくれません。どうすればいい?
  • ギャンブル依存症という病気は、家族も巻き込みます。大切なお金を一人で使ってしまう、嘘をついてお金を得ようとするなど、家族も傷ついています。今までと行動を変えて、まずは一日一日ギャンブルをやめていくこと。依存症から回復していくと、家族との良い関係を取り戻している人は多くいます。 またご家族にも仲間と癒しが必要です。「ギャマノンに行って欲しい。」と伝えてみましょう。

 家族・友人からの質問 

  • どこに相談に行けばいいですか?
  • 家族の自助グループギャマノンや、家族会に行くと、同じ問題を乗り越えてきた人が話をきいてくれたり、自分たちの経験からアドバイスをしてくれます。体験談も聞けて参考になるでしょう。お住まいの地域の精神保健福祉センターや保健所にも相談窓口があります。
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  • 本人の借金をどうしたらいいですか?
  • 一番大切なのは、本人の代わりに借金を支払わないことです。連帯保証人になっていなければ、家族に返済義務はありません。借金がなくなると、ギャンブルがまたできる状態になってしまいます。苦しくても借金の問題を本人にまかせると、本人が問題に向き合えるようになり、そこから回復へのきっかけがつかめます。借金の問題が心配なら家族会などで相談してみましょう。借金について詳しく教えてくれます。
  • 金をくれと言って暴れるのが怖い
  • 暴力や脅しがひどい場合は、とりあえず家を離れましょう。短期間でもいいので、ビジネスホテルやウィークリーマンションに宿泊し、安全を確保してください。そしてすぐに相談機関を訪れてください。
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  • 本人が病院に行ってくれないのですが
  • 依存症は「否認の病」といわれます。本人がみずから病院に行くことはあまりありません。しかし、家族のみでの相談を受け付けてくれる病院やクリニックもあります。本人が一緒に行くことにこだわらず、まず家族・友人が相談に行ってください。
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  • うつ気味、発達障害などもあるようです
  • ギャンブル依存症は、うつ病や双極性障害、統合失調症や発達障害が併存していることがあります。その場合は、まず医療機関で診断を受けることをお勧めします。
  • なぜ家族や恋人が自助グループや家族会に行くのですか?
  • 依存症の本人との間に、きちんと境界線を引けていますか? 本人の代わりに自分が問題を解決しようとしていませんか? 自分よりも当事者のお金を優先したり、当事者のコントロールをするのは、「共依存」状態に陥っています。家族や恋人がまず自助グループなどに通って生き方を変えていくと、依存症の当事者の問題に巻き込まれないようになり、結果として当事者の回復に繋がっていきます。