ギャンブル障害とはギャンブル障害のサイクルとダメージ

ギャンブル障害とは?

  • ①ギャンブルの仕方をコントロールできない病気です。車に例えれば、ブレーキがこわれた状態で、「ここで止めなければいけない」と思っても続けてしまいます。
  • ②進行性で、ギャンブルによる負債がどんどん膨らみ、それにより生活や人間関係の破綻、うつ等の精神障害が生じていきます。
  • ③自分が病気であることをすぐには受け止められないことが多いので、対応に工夫が必要な病気です。
  • ④1人で直すことは難しいので、相談できる機関や自助グループの力を借りることが大事です。

ギャンブル障害のサイクル

ギャンブルにはストレス発散、一時的な儲けなどの短期の良い効果と、長期的な悪い効果があるので、悪循環=依存症のサイクルが生じてしまう。

家族もこのサイクルにまきこまれていく。
特に借金の肩代わり。

ギャンブル障害になると約束を守れず、
繰り返しギャンブルを行ってしまう。(動画)

ワーク

ギャンブルが本人に与えてきた悪い効果(ダメージ)と、よい効果(はなれにくくしている魅力)を考えましょう。

領域 よい影響(本人にとっての魅力) 悪い影響(ダメージ)
お金
仕事・生活
例:
・ギャンブルにより、短い時間で大きなお金を得ることができる場合があります、ギャンブルで生計がたてられるかもと感じさせます。
例:
・長期的には儲かることは少なく、むしろ大きな損失が出て、それを補うために借金を重ねることが多いです
・職場での金銭トラブルから、同僚との関係が悪くなったり、横領などの犯罪につながる場合もあります。
心身
家族関係
 

良い影響:ギャンブルで儲けられる

悪い影響:債務が返せなくなる
(返済のお金を作るのにまたギャンブルを行う)

領域 よい影響(本人にとっての魅力) 悪い影響(ダメージ)
お金
仕事・生活
例:
・ギャンブルにより、短い時間で大きなお金を得ることができる場合があります、ギャンブルで生計がたてられるかもと感じさせます。
例:
・長期的には儲かることは少なく、むしろ大きな損失が出て、それを補うために借金を重ねることが多いです
・職場での金銭トラブルから、同僚との関係が悪くなったり、横領などの犯罪につながる場合もあります。
心身
家族関係
例:
・ギャンブルを行うことで楽しめたり、ストレスが発散できる。
・家庭において、賭け事やそれに関する話でもりあがることがあります。
例:
・借金やその返済のための対応・労働で、慢性の疲労やうつ状態になる場合が多いです。重度の場合、自殺につながる場合もあります。
・大きな借金を抱えることで、家庭生活は破壊され、家族間の信頼関係が失われます。

(短期的な)良い影響:ストレス解消
ギャンブルをしている時だけがやすらぐ気持ち

悪い影響:せっぱつまって、自殺を考える

悪い影響:せっぱつまって、家族関係の破綻や暴力傾向

ギャンブル障害によるダメージ

当初は気分転換として有益に感じられていたのに・・・。

次第にギャンブルを最優先にする考え方になり、それ以外の健 康や人間関係などが犠牲になっていきます。

  • 経済的な問題により生活や人生計画がこわれてしまう。
  • 家族と当事者の信頼関係が壊れ、離婚などにつながる。
  • DV(精神的、身体的、経済的)
  • 子育てへの影響、深刻な場合は虐待やネグレクト
  • 職場等での信頼失墜
  • 民事問題(債務問題 等)
  • 刑事問題(横領、詐欺、窃盗、・・・)
  • うつ病、自殺(未遂)

今回のまとめ

  • ギャンブル障害の当事者や家族が悪いのではありません。
  • ギャンブル障害という病気が原因です。
  • できるだけ巻き込まれないようにして、治療や相談を受けましょう。